地震を生き延びる
1280年以降、少なくとも4回の強い地震がこの地域を襲ったが、一見脆弱に見えるこの塔は生き残った。その理由は、16人のエンジニアからなる研究グループが調査するまで解明されていなかった。研究者たちは、塔が地震の揺れに耐えられたのは「動的土壌構造相互作用(DSSI)」のおかげであると結論付けた。塔の高さと剛性、そして基礎地盤の柔らかさが、構造物の振動特性に影響を与え、地震の揺れと塔が共振しないようになっているのである。皮肉にも、塔を傾かせ、倒壊の危機に瀕させたその柔らかい土壌が、塔の存続を助けたのである。
