アウレリアヌスが帝国の失われた東方属州に目を向ける
272年、アウレリアヌスは帝国の失われた東方属州、すなわちパルミラ市からゼノビア女王が統治するパルミラ帝国に目を向けた。 ゼノビアはシリア、パレスチナ、エジプト、そして小アジアの大部分を包含する独自の帝国を築き上げていた。シリアの女王はローマへの穀物輸送を遮断し、数週間のうちにローマではパンが不足し始めた。 当初、アウレリアヌスは皇帝として認められていた一方、ゼノビアの息子ヴァバッラトゥスは「王」および「最高軍事司令官」を意味するレクスおよびインペラトルの称号を保持していたが、アウレリアヌスは軍が十分に強力であると感じた時点で東方属州への侵攻を決意した。
