1960年米国大統領選挙での敗北
1960年、ニクソンは自身初となる米国大統領選挙キャンペーンを開始した。共和党の予備選挙ではほとんど対立候補がおらず、マサチューセッツ州選出の元上院議員ヘンリー・カボット・ロッジ・ジュニアを副大統領候補に選んだ。民主党の対立候補はジョン・F・ケネディであり、選挙戦は終始接戦となった。その時、キャンペーンに新しい政治的メディアが導入された。テレビによる大統領討論会である。4回行われた討論会の初回で、ニクソンは写真映えのするケネディとは対照的に、顔色が青白く、無精髭が目立っていた。テレビという視覚メディアにおいて、ニクソンの討論でのパフォーマンスは平凡であると受け取られたが、ラジオで聴いていた多くの人々はニクソンが勝ったと考えていた。ニクソンは僅差で選挙に敗れた。ケネディは一般投票でわずか112,827票(0.2パーセント)の差で勝利した。
